Ex.13 Smart forfour LONG試乗 2005.11.01

 

Smartがやってきた!

1ヶ月モニターキャンペーンに当選し、我が家にSmartがやってきました。
いきさつはBlogをご参照いただくとして、ここではインプレッションを中心にお伝えしようと思います。

 

 


<エクステリア>
  では、まずは外装から。
 今回借りた車両の外装は「ファットレッド&ブラック」の組み合わせ。for twoに乗るTAKEさんと同じ組み合わせですね。
 両生類を思い出させるフロントセクションは、小ぶりな4灯式ヘッドライトと、Smartらしいグリル。リアのテールランプは TOYOTAの「ラ○ム」を思い出させます。
とは言え、前後フェンダーの張り出しを含め、徹底的にSmart色を反映した外観からは、三菱車との共通点は見つけにくいように思います。
 車幅は1685mmと小型車の枠内、車高もColtの1550mmに対し、Smartは1460mmと低め。機械式のタワーパーキングでも問題ありません。
 ドアハンドルにはキーホールが無く。樹脂製のドアハンドルはカジュアルな印象ですが、貧相な感じではありません。 ドアを開けると予想以上にグワッっとドアが開くので面食らってしまいます。ドアが軽いのとヒンジのセッティングでしょうか。 ドアを閉めると「ドン!」とか、「バン!」という音ではなく「カチッ!」という音がします。
これはあまり聞いた事の無い音でしたが、意図的にそのような音にしているのでしょうか。

 



僕に回って来たのは水戸ナンバーのSmartでした。




夜受け取ってきたので、まずは、夜間モード。
視認性は抜群に良いですね。
メーターの針が中抜けになっていてお洒落♪


オーディオのスイッチを入れると、
「SMART」の文字が浮き出ます。


メーターフードは結構深いと思っていたのですが、


液晶部分が反射して浮き上がって見えてしまいます。


昼間だとこの色の組み合わせは目立ちますねえ。


いわゆるウーパー顔(^^;




ロービームはプロジェクター式。
ハイビームはリフレクター式ですね。


オーバーハングはとても短いです。



手動格納ですが、ウインカー付きのサイドミラー。

 


<インテリア1>
  乗り込んでみると、内装については、これもColtと縁もゆかりも感じないPOPな印象です。質感は高いとは言えませんが、ファブリックを用いて安っぽいイメージを巧みに消しています。。
使われている樹脂素材はひと昔(ふた昔かも)前のドイツ車的な、プラスチッキーなものを多用している。
だが、この質感もカジュアルさを前面に出すための確信犯のような気がします。
 メーター類は針が中抜きになっていて、POPな印象だが、視認性はとても良いですね。
タコメーターは6500回転以上がレッド。スピードメーターは210kmまで刻まれています。びっくりなのが、
100kmの表示が無いんです。
 一番の特徴であるシーケンシャルMTのシフトのシフトノブは、for twoと違い、本皮製。
若干寝ている印象のステアリングは本皮ではなくちょっと細め。チルト調整はあるがテレスコピックはありません。
受取が夜間だったので、初めからライト点灯だったので気が付いたのですが、メーターの真中にある液晶パネルが、 フロントウインドウに反射してしまい視界の邪魔になります。メーターフードが浅いためだと思いますが、これは要改善でしょう。



TOYOTA「ラ●ム」 似のリア周り。


分かりやすいネーミングですね(^^;


樹脂製のドアハンドルは結構チープな感じ?

エンジンもコンパクトですねえ。(^^)

<インテリア2、その他装備>
後席にはパワーウインドウが装備されていない。手動のクルクルハンドルになります。
また、フロントのパワーウインドウスイッチは使いにくいですねえ。サイドブレーキ脇にあるんですが、座席の真横(しかも座面より下)に スイッチがあるので、直感でスイッチを操作できず、手探りでスイッチを探さねばなりません。
また、ワンタッチ機能が無い為、シフトのモードをMTモードにしていると、高速の料金所では左手だけでウインドウを閉めながらシフトをしなければならず、非常に不便でした。
カップホルダーは4人分用意されていますが、前席のカップフォルダーは中途半端な大きさのようで、 デミタス缶2本は入りますが、ペットボトル2本は入りません。
キーレスエントリー機能が装備されていますが、感度が低いのか、車のそばまで行かないとスイッチが反応しないようです。
とまあ、装備面では意外と「割り切り」が目立ちます。やはり、この辺りの装備品はColtに分があるかもしれませんねえ。

ところで、装備面でColtと決定的に違うのは、安全装備ではないでしょうか。
ColtはABSは下級グレードから標準装備であるが、最上級のグレードでもトラクションコントロール(TCS)は装備されておらず、サイドエアバッグもオプション扱いです。
Smartは、TCS、サイドエアバッグは標準装備、リアフォグも装備されています。
根本的に、「金をかける部分」に対する両社の考え方の違いが良く分かるのではないでしょうか。

ボンネットを開けるレバーはなぜか助手席側にあります。この辺りは左ハンドル用をそのまま流用しているのでしょうか。
ボンネットを開けてエンジンルームを見てみると、コンパクトな4気筒1.3Lエンジンが現れます。
各パーツには三菱製であることがわかるスリーダイヤが刻まれています。(ちょっと不安)
バッテリーは前しゅわ号の半分程の大きさ。(こんなんで大丈夫なの??)
エンジンユニットにはfor twoにはあった「Mercedes Benz」の文字はありません。


<走ってみて>
走り出してみましょう。
1.3Lのエンジンはアイドリングはとても静かでエンジンがかかっていることを意識させないほどですが、
走り出すとお世辞にも静かとは言えません。
街乗りでのエンジン音の高鳴りは結構ガサツで、商用車チック。
ただ、シーケンシャルMTを駆使しながらの走りは思いの外楽しいですね。
ATモードでのシフトチェンジはさすがにギクシャクしますが、使いものにならない程ではありません。
MTモードにしても、アクセルワーク次第でギクシャクを調整することができるので、
これは慣れでなんとかなりそうです。

高速に入ると、欧州車であることを実感することができます。
高速での風切り音は殆ど感じることは無く、トールスタイルの車とは思えない安定感を感じます。
しかも、この安定感はスピードを増していく程高まっていく印象ですね。
ただし、AUTOモードにせよMTモードにせよあまり低速(渋滞時)は得意で無いようです。
渋滞時に極低速になるとノッキングを起こすことが度々あり、エンストしてしまうことが一度だけありました。 一度ギアをニュートラルに戻し、キーを戻してから再度エンジンを掛けなおすことで、復活できたのですが、 高速道路上であったので、肝を冷やしました。

乗り心地はどうでしょう。
以前一度Coltに乗る機会があったのですが、その時の印象は「かなり硬い」でした。
ファミリー向けのColt Pulsでさえリアシートではちょっと突き上げが気になったほどです。
そのような印象を持ってSmart forfourに乗ると、乗り心地の良さに驚きます。
足回りの突き上げも少なく、トールスタイルの車であることを忘れるほどのハンドリングの良さもあるんです。
シートは小ぶりですが、腰周りをしっかりホールドしてくれるので、安心感がありました。
愛嬌のある外観と同様、乗り心地の角は丸いのですが、決して不愉快な柔らかさではありません。
この辺りの味付けはさすがメルセデスといったところでしょう。

というわけで、概ね車としての出来は気に入っているのですが、詰めの甘い部分が一部あるのが残念ですね。 もう少し詰めを行えば、もっと売れても良い車ではないでしょうか。

このSmart forfour、一ヶ月間乗り倒して楽しんでみようと思います。(^^ゞ

 


いきさつはBlogにUPしてますので
そちらをご覧下さい。


しゅわLOG

 

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